前回に引き続き、融資にまつわる説明をしたいと思います。
銀行は、融資先の企業を「正常先」「要注意先」「要管理先」
「破綻懸念先」
「実質破綻先」「破綻先」の6つに分けており、
この格付けは、融資の審査を
行う上で、大きく影響します。
銀行は、数字による情報を重視して取引先企業を判断します。
そして、その数字の大部分は、決算書の数字で判断されます。
よって、いくら素晴らしい事業計画書を作って持って行っても、
それはほんの
一部分の参考情報でしかなく、決算内容が悪いと
それをカバーできない
こととなります。
次に、確認ポイントとして銀行員が決算書の最初に見るところは、
貸借対照表の右下にある、「純資産合計」です。
ここがプラスであれば「資産超過」、マイナスであれば
「債務超過」と
なりますが、債務超過の場合、理論上は
会社が破綻していることを
意味しますので、債務超過の場合は、
融資を受けるのが非常に
厳しいものとなります。
次に、純資産がプラスになっていたとしても、表面上プラスな
だけで、
実体としてプラスかどうか内容を精査されるので、
その結果、
「実質債務超過」と判断されると、融資審査において
大きな影響が出ます。
今回は長くなってしまったので、次回では、銀行はどのような部分を
確認して、実態把握していくのかをお伝えしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。