浅井順

2016年11月24日|カテゴリー「浅井順
前回に引き続き、融資にまつわる説明をしたいと思います。

銀行は、融資先の企業を「正常先」「要注意先」「要管理先」 「破綻懸念先」
「実質破綻先」「破綻先」の6つに分けており、 この格付けは、融資の審査を
行う上で、大きく影響します。

銀行は、数字による情報を重視して取引先企業を判断します。
そして、その数字の大部分は、決算書の数字で判断されます。

よって、いくら素晴らしい事業計画書を作って持って行っても、 それはほんの
一部分の参考情報でしかなく、決算内容が悪いと それをカバーできない
こととなります。

次に、確認ポイントとして銀行員が決算書の最初に見るところは、
 貸借対照表の右下にある、「純資産合計」です。
 ここがプラスであれば「資産超過」、マイナスであれば 「債務超過」と
なりますが、債務超過の場合、理論上は 会社が破綻していることを
意味しますので、債務超過の場合は、 融資を受けるのが非常に
厳しいものとなります。

次に、純資産がプラスになっていたとしても、表面上プラスな だけで、
実体としてプラスかどうか内容を精査されるので、 その結果、
「実質債務超過」と判断されると、融資審査において 大きな影響が出ます。

今回は長くなってしまったので、次回では、銀行はどのような部分を
確認して、実態把握していくのかをお伝えしたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。