■就労継続支援事業所における法令遵守・運営基盤強化のための取
いつも大変お世話になっております。行政書士浅井事務所の浅井順
今回は、就労継続支援事業所における法令遵守・運営基盤強化のた
1.ガイドラインの概要
昨年、厚生労働省にて「指定就労継続支援事業所の新規指定及び運
https://www.mhlw.go.jp/stf/new
厚生労働省が示したガイドラインでは、指定権者が指定や運営指導
運営指導で確認されるポイントは大きく以下の項目です。
・生産活動の内容と意義
・利用者の活動状況と支援の質
・収入・収支と支払体系(工賃・賃金)
・会計・経理の透明性
・取引先・取引価格の妥当性
これらを整理する標準的なツールが生産活動シートです。指定権者
2.生産活動シートとは何か
生産活動シートは、厚労省が運営状況の把握を効率化するために作
https://www.mhlw.go.jp/stf/new
指定権者はこれを用いて「事業所がどのような活動をしているか」
生産活動シートは次のような情報を整理することを目的としていま
・生産活動内容(何を、誰が、どうやって行っているか)
・利用者ごとの作業実績(件数・時間・成果)
・売上・取引先情報
・収支構造(原価・経費)
・利用者への工賃・賃金の支払い状況
これにより、単に「活動しています」と言うだけでなく、活動が就
3.運営指導で問題にならないための準備の考え方
以下は、事業所が日常運営の中で運営指導対応を意識し、生産活動
(1)生産活動の意義と内容を整理する
運営指導では、単に活動名称が並んでいるだけでは不十分です。
「この活動は利用者の能力向上にどうつながるのか」を説明できる
・活動の目的(なぜこの活動を行うか)
・利用者に求められる技能・習得項目
・活動を通じた成長指標(例:時間の伸び、成果物の精度向上)
といった項目が求められる可能性があります。
活動内容が単なる「時間消化」や「座っているだけ」になっていな
(2)日常記録の整備(証拠として残す)
運営指導では、多くの場合、「内容について説明を求められる」形
具体的には以下の資料を用意・整備しておくと説得力が高まります
・活動スケジュール・出勤簿・作業時間記録
・作業成果物の写真・納品書・検収書
・利用者別の出欠・作業実績表
・取引先との契約書・請求・支払記録
これらを生産活動シートに連動させ、外部監査にも提出可能な体系
(3)会計・収支の透明化
ガイドラインでは収益構造の適正性が特に重視されています。生産
不適切とされがちな事例としては、
・給付費を工賃に直接充てる形になっている
・実際の取引単価とかけ離れた売上計上
・関連会社・グループ企業間で過大な取引を行っている
といった項目です。これらが疑われないように、収支・取引状況の
(4)工賃・賃金支払いの根拠整理
利用者への工賃・賃金の支払いが就労支援として正しく機能してい
生産活動シートで整理する際には、
・支払い日・金額・計算根拠
・支払い基準(時間単価・出来高制の基準)
・支給記録と帳簿の整合性
などを明確にし、指定権者から説明を求められた時に 説明できる構造にしておくことが重要です。
(5)説明資料・補足資料の準備
単純に数字を詰め込むだけではなく、説明資料をセットで作ってお
指定権者職員は、限られた時間の中でシートを見ますから、
・活動のポイント(何を、誰が、どう評価しているか)
・収益構造の説明
・利用者支援の評価と改善ポイント
などを3~5枚程度の簡易資料に整理し、説明できるようにしてお
4.運営指導に強くなる日常運用の習慣
日常的に記録を積み上げ、整理する習慣は、運営指導だけでなく事
・自己評価の基礎資料
・支援計画と実績の対照表
・経営の改善ポイントの可視化
として活用できます。日々の運営を、証拠として示せる形にしてお
5.まとめ
運営指導で法令遵守した運営をしていることを示すためには、生産
丁寧な記録・整理・説明が行われている事業所は、指定権者との対
最後までのお読みいただき、本当にありがとうございました。
今回の内容が少しでも事業所運営に役立ちましたら幸いです。
今日も一日皆様にとって素晴らしい日となりますように。
就労継続支援事業所における法令遵守・運営基盤強化のための取組みについて


























