■通所介護の管理者の資格について
新年あけましておめでとうございます。行政書士浅井事務所の浅井です。
本年もどうぞ、宜しくお願い致します。
本日は、デイサービスにおける管理者の資格についてお伝えします。
デイサービスでは人員の基準が定められており、決められた資格を持つ人の確保が必要です。
その中で、管理者は必ず施設に一人はおく必要があります。
管理者の仕事内容と、それに関係する資格についてお伝えします。
1.業務内容
管理者は常勤勤務が必要で、専業でその管理業務に従事することが必要です。
管理者の仕事内容は、事業全体の運営・管理を行います。
人事や経理、予算、事業計画の策定、職員採用や人事評価など、管理・経営業務全般を行います。
2.資格
次に資格要件ですが、実は管理者には特別な資格は必要とされていません。
ただし、管理業務に専念するとなっていますが、管理業務に支障がない範囲で兼務することが認められています。
よって生活相談員、介護職員、看護職員、機能訓練指導員とも兼務することができます。ですので、それらの資格を取得しておくことで、業務の幅も広がりますし、何よりその分の人員を採用する必要がなくなるため、人件費の削減に繋がります。
そのため、以下の職種の資格を取得するとよいでしょう。
〇生活相談員
生活相談員には、社会福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれかの資格を持っていることが求められます。社会福祉士になるためには国家試験で合格しなければなりません。
社会福祉主事任用資格は、社会福祉に関する3科目を履修し、申請することで取得ができます。こちらは比較的要件を満たすことが簡単です。
〇介護福祉士
実務経験3年か福祉系高等学校の卒業資格があれば介護福祉士の国家試験を受験できますが、研修を受講していることも要件となります。
〇看護師、准看護師
准看護師は養成所で2年間、看護師は看護学校や大学で3年または4年間通い国家試験を経て資格取得となります。
最後に
介護の現場では、様々な資格や知識・技能が必要とされます。そして多くの場合、実務経験を問われます。
管理者であれば、マネジメント業務以外にも、介護の現場での専門職としての経験があれば更なる資格取得もできますので、スキルアップのために、また事業所の人件費削減にもつながりますので、上記のような資格取得を検討してみるとよいかと思います。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。