■ 送迎マニュアルを作りましょう
通所施設においては、利用者のトラブルで多いのが送迎です。
トラブルを事前に防ぐためにもマニュアルを作るようにしましょう。
マニュアルには、以下の内容を載せるとよいでしょう。
1.送迎準備
(1)送迎ルートの確認
・本人の白宅を地図で確認する。地図をコピーし、利用者マスターにファイリングする
・サービススタートまでに車で下調べをする。その際送迎の所要時間を確認する
・付近の道路に規制がある場合は、その旨を地図に記入する
(2)送迎時間、順路の確認
・当日の送迎表により送迎時間、順路を確認する
(3)車両チェック
・ガソリンチェック
・タイヤの空気圧チェック
・破損部分のチェック
・車内チェック(シートベルト、ごみ等)
2.送迎
<独歩、杖利用の場合>
(1)到着時の対応
・挨拶:利用者様、ご家族に明るく、さわやかに挨拶を行う。挨拶後、体調などの変化についても聞く
(2)乗降介助の対応
・乗降介助:乗車時は基本的に健側から乗車するようにする。患側が引っかからないよう介助を行う。杖利用者の場合は、乗車時に介護員が杖を持ち乗車していただく
・降車介助:降車時は基本的に患側から降車するようにする。患側が内側に入らないよう介助を行う。杖利用者の場合は、降車後、利用者に杖を渡す。
(3)乗車中の対応
・安全運転を第一とし、急ブレーキ、急発進、急ハンドルは厳禁
・一人の利用者様に偏らず、全利用者様と会話を行うよう心掛ける
<車椅子利用の場合>
(1)到着時の対応
・挨拶:利用者様、ご家族に明るく、さわやかに挨拶を行う。挨拶後、体調などの変化についても聞く
(2)乗降介助の対応
・乗降介助:リフトに乗せる時には、必ず声掛けをしながら乗降介助を行う。リフトを上昇する際、利用者の頭が車の天井に接触しないよう注意する。乗車完了後、必ず固定ベルトをしっかりと車椅子に引っ掛ける。
・降車介助:リフトから下ろす時も、必ず声掛けをしながら降車介助を行う。
(3)乗車中の対応
・安全運転を第一とし、急ブレーキ、急発進、急ハンドルは厳禁
・一人の利用者様に偏らず、全利用者様と会話を行うよう心掛ける
3.送迎後の業務
(1)到着後の対応
・降車時に忘れ物がないかを確認し、転倒に気を付けながら介助を行う
・降車後も注意を忘れず、バランスが安定するまで確認を行う
・転倒防止の為、できる限り1対1で移動介助を行う
(2)到着後の車両点検
・忘れ物、ゴミ等がないかをチェックを行う
・タイヤの空気圧、破損部分のチェックを行う
4.車両点検
(1)日常の車両点検
・毎日、送迎前と送迎後に、車両の内部、外部の点検を行い、破損部分等があれば早急に修理を行う
・6,000キロに1回オイル交換とオイルエレメントの交換を行う
(2)業者点検
・1年に一度、車両メーカーによる点検を行う
・車検点検を行う
5.事故発生時の対応
事故対応マニュアルを作り職員同士周知して、そのマニュアルに沿って対応するようにします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。