こんにちは。行政書士の浅井です。
福祉の現場では、支援をしていて、つい感情的になった際に、アンガーマネジメントという怒りの感情を小さくしたり、変化させるなどしてコントロールする手法がよく学ばれていますが、今回はもう一つの方法として、ネガティブな感情を湧きにくい環境を自ら作る方法として、ミラクルデイエクササイズについてお伝えしたいと思います。
例えば怒りっぽい性格だった場合、そんな自分が嫌になることがあると思います。
そういったとき、以下の方法をとるケースが多いと思います。
〇過去へのアプローチ
以前起こってしまったときのことを振り返って原因を探る。
過去を思い出して原因を探る場合、その時我慢すればよかったのか?それともこうすればよかったのか?などと考えます。そうすると、その時感じたいらいらがよみがえってきてしまいます。このように、過去の怒りを分析しても、怒りの再燃に至ってしまうことが多くあります。
あの時こうしたら失敗した、ではどうしたらうまくいったのかと考えますが、大事なのは過去の結果は変わらないということです。その場合、結局どうやってもうまくいかなかったのでは?と考え、自分が悪いのではなく、悪いのは相手だったに違いない。とその時感じた負の感情を追体験し、その負の感情を増していってしまうだけとなります。
では、どのようにアプローチすればよいのでしょうか?
〇ミラクルデイエクササイズは未来へのアプローチ
ミラクルデイエクササイズは過去ではなく、未来にアプローチして、怒りをコントロールする方法で、未来の理想の一日(ミラクルデイ)を想像し、ミラクルデイと今の自分を比べる手法です。
理想の一日と今の自分と比べ、その違いから理想の一日に近づけるにはどういったことをしていけばいいのか、リストアップをし、優先順位をつけて、今すぐ改善できることから取り組んでいくようにします。
理想の一日とはどんな一日だろう?と想像し、上手くやれている自分と現実の自分の違いを考え、どこが違うのかを考え、理想の自分になるにはどういったことをしていけばいいのか考えます。
ミラクルデイを過ごす自分が好きな自分と考えれば、ネガティブな一時感情よりも、好きな自分がとる行動というポジティブなイメージを優先することができて、ネガティブな一時感情がわきにくくなることで、怒りをコントロールすることができます。
ミラクルデイと今の自分を比べた場合、今の自分とあまりに差がある場合、愕然としてしまうかもしれませんが、ミラクルデイにはすぐにはできないので、何を直せばいいのか優先順位をつけて、今できる小さなことから一つ一つ取り組んでいくようにし、ミラクルデイに近づけるように努力します。これは周りの人に協力してもらっても良いし、一人でも始められる取り組みです。
ミラクルデイを想像するときは、以下のことを意識されることをお勧めします。
(1)最近の「うまくいったと感じたときの自分」を思い出して、その時、誰とどんなことをしていたかをイメージする。
(2)「うまくやれている自分」に誰がどのように反応するかを想像してみる。
(3)「うまくやれている自分」はどういうことをするのか、その自分が好きかを考えてみる。
これは障がい福祉サービス事業の現場だけでなく、普段の生活などにも援用できる素晴らしい取り組みであると思います。
上記はかなり簡素化してしまった内容なので、もし興味がある方は「ミラクルデイエクササイズ」と検索して、ぜひ調べて頂ければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も一日皆様にとって素晴らしい日となりますように。